金融

【松尾真希の雑感】インパクト投資フォーラム参加記

先日、私は兜町で開催されたインパクト投資フォーラムに参加してきました。このフォーラムは、私にとって大変刺激的で学びの多い場となりました。

特に印象に残ったのは、インパクト投資の第一人者であるコーエン卿と渋沢健さんの講演です。コーエン卿は、社会的価値と経済的リターンを両立させるインパクト投資の重要性について熱く語り、その具体的な実践例を数多く紹介してくれました。彼の話を聞いて、投資というのは単なる利益追求の手段ではなく、社会課題の解決に向けた強力なツールになり得るのだと再認識させられました。そして、「これがインパクト投資だ!」という明確な基準があるわけではなく、実践しながら考えていくという柔軟性も必要なのだと感じました。

一方、渋沢健さんは、流暢な英語で日本におけるインパクト投資の現状と未来について語ってくれました。個人や企業が持続可能な社会づくりにどのように貢献できるのか、その実践的なアプローチとビジョンを示してくれました。日本ではインパクト投資はまだ黎明期にありますが、今後さらに発展していく可能性を感じました。私たちがこれから取り組むべき方向性を考えるきっかけになったと思います。

フォーラムでは、他の機関投資家の方々とも交流する機会がありました。普段なかなか得られない異業種交流の中で、インパクト投資に対する様々な視点や経験を共有し合うことができ、とても有意義で楽しい時間を過ごせました。特に、インパクト投資の評価指標や、投資先企業の選定基準など、実務的な話も聞くことができ、大変参考になりました。

このフォーラムを通じて、インパクト投資の持つ大きな可能性を強く感じました。世界的にはESG投資の動向が注目されていますし、ダボス会議で宣言された「新しい資本主義」にもインパクト投資の考え方は通じるものがあります。日本ではまだ過渡期ではありますが、今後インパクト投資の手法やビジネスがさらに進化・発展していくことが期待されます。

私たちの会社も、もともとものづくりを通じて社会課題の解決に取り組んできた経緯があります。これからもインパクト投資の考え方を取り入れながら、より良い社会づくりに貢献できるよう努力していきたいと思います。フォーラムで得た知見を活かし、私たちの活動が一歩でも前進することを願っています。今後も、社会的責任を果たしながら、持続可能な未来を目指して邁進してまいります。