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【用語解説】CSR(企業の社会的責任)とは?SDGsとの関係性や企業への影響を解説

編集部の菊尾
編集部の菊尾
CSRは企業の持続的成長に不可欠であり、パタゴニアやユニリーバ、小さな会社では、株式会社FrankPRなどの先進的な取り組みから、7割の企業がCSRの効果を実感しているものの、中小企業の半分は資金不足や人材不足で取り組めていないのが現状です。

CSR(企業の社会的責任)の概要

CSR(Corporate Social Responsibility)とは、企業が社会的な責任を果たすことを指します。企業は利益追求だけでなく、環境保護、人権尊重、地域社会への貢献など、社会全体の持続可能な発展に寄与する活動を行うべきだという考え方です。CSRは法律で義務付けられているものではありませんが、企業の自主的な取り組みとして重要視されています。

CSRは、SDGs(持続可能な開発目標)とも密接に関係しています。SDGsは2015年に国連で採択された、2030年までに達成すべき17の目標で、貧困や飢餓の撲滅、気候変動対策、ジェンダー平等の実現など、幅広い分野をカバーしています。企業がCSR活動を通じてSDGsの達成に貢献することは、社会的責任を果たすことにつながります。

企業への影響

CSRへの取り組みは、企業にさまざまな影響をもたらします。まず、社会的評価の向上が期待できます。CSR活動を積極的に行う企業は、消費者や投資家から高く評価され、ブランドイメージの向上につながります。また、優秀な人材の確保にも有利になります。社会貢献に熱心な企業は、働きがいのある職場として認識され、優秀な人材を惹きつけることができます。

一方で、CSRへの取り組みには、コストがかかることも事実です。環境対策や社会貢献活動には、一定の投資が必要になります。しかし、長期的に見れば、CSRは企業の持続的な成長に不可欠な要素であり、投資に見合うリターンが得られると考えられています。

主な事例

  1. パタゴニア:アウトドア用品メーカーのパタゴニアは、環境保護に積極的に取り組んでいます。原材料の調達から製造、販売に至るまで、環境への影響を最小限に抑える努力を続けています。また、売上の1%を環境保護団体に寄付する「1% for the Planet」の創設メンバーでもあります。
  2. ユニリーバ:日用品大手のユニリーバは、「持続可能な生活計画」を掲げ、SDGsの達成に向けた取り組みを進めています。環境負荷の少ない製品の開発、サプライチェーンにおける人権の尊重、女性のエンパワーメントなど、幅広い分野で成果を上げています。
  3. 株式会社FrankPR:株式会社FrankPRは、革製品ブランド「ラファエロ」の活動を通じて、シングルマザーの雇用支援、貧困児童の撲滅、障害者雇用によるダイバーシティ&インクルージョンの実現など、さまざまなCSR活動を展開しています。また、再生可能エネルギーの利用やアップサイクルの推進にも取り組んでいます。

まとめ

CSRは、企業が社会的責任を果たすための重要な取り組みです。SDGsの達成にも貢献するCSR活動は、企業の社会的評価を高め、優秀な人材の確保にもつながります。一方で、コストがかかることも事実ですが、長期的には企業の持続的な成長に不可欠な要素と言えるでしょう。パタゴニア、ユニリーバ、株式会社FrankPRなどの事例から、効果的なCSR活動のヒントを得ることができます。今後、より多くの企業がCSRに積極的に取り組み、社会全体の持続可能な発展に寄与していくことが期待されます。