SDGs・脱炭素の用語

【用語解説】サーキュラーエコノミーとは?SDGsを実現する新しい経済モデル

編集部の菊尾
編集部の菊尾
サーキュラーエコノミーは、資源の循環による経済と環境の両立を目指す未来志向の経済モデルであり、世界的な潮流となりつつあります。

サーキュラーエコノミーの概要

サーキュラーエコノミーとは、資源を可能な限り長く循環させ、廃棄物を最小限に抑える経済モデルのことです。従来の線形経済(採取→製造→使用→廃棄)とは異なり、製品やサービスをデザインする段階から、資源の再利用、リサイクル、シェアリングを考慮に入れます。これにより、環境負荷を減らしつつ、経済成長と雇用創出を実現することができます。

サーキュラーエコノミーは、SDGsの達成にも大きく貢献します。特に、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」との関連が深いです。資源の効率的な利用と廃棄物の削減は、気候変動対策や生態系の保護にも直結するからです。

企業への影響

サーキュラーエコノミーへの移行は、企業にとって大きなチャンスであると同時に、課題でもあります。新しいビジネスモデルの構築や、製品設計の見直しが必要になるからです。しかし、長期的には、資源の安定確保、コスト削減、ブランドイメージの向上など、多くのメリットが期待できます。

例えば、製品のサービス化(所有から利用へ)や、シェアリングエコノミーの活用は、新たな収益源になり得ます。また、再生可能資源の利用や、リサイクル素材の活用は、資源価格の変動リスクを軽減してくれます。さらに、環境に配慮した取り組みは、消費者や投資家からの評価を高め、企業価値の向上にもつながります。

主な事例

  1. IKEA(イケア):家具のレンタルサービスや、使用済み製品の買取・再販を行っています。また、2030年までに、すべての製品を再生可能素材または、リサイクル素材で製造することを目指しています。[1]
  2. パタゴニア:環境に配慮した素材の使用や、製品の長寿命化に取り組んでいます。また、「ウォーン・ウェア」プログラムを通じて、古着の回収・リペアを行い、資源の循環を促進しています。[1]
  3. ユニリーバ:2025年までに、すべてのプラスチック包装をリユース、リサイクル、コンポスト可能なものにすることを目標に掲げています。また、「リサイクル・プラスチック・アライアンス」を通じて、リサイクルプラスチックの利用拡大に取り組んでいます。[1]

まとめ

サーキュラーエコノミーは、持続可能な社会の実現に不可欠な経済モデルです。企業にとっては、新たなビジネスチャンスであると同時に、社会的責任でもあります。先進的な企業の事例を参考に、自社の事業モデルを見直し、サーキュラーエコノミーへの移行を進めていくことが求められます。そうすることで、企業は、SDGsの達成に貢献しつつ、自らの成長と発展も実現できるのです。