スコープ3対策に効果的!新幹線での出張が環境負荷ゼロに

SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。

今日も下記の最新のSDGsニュース記事について考察と意見をお伝えします。

アストラゼネカ日本法人とJR東海、JR西日本は、4月から新幹線利用のCO2排出を実質ゼロにするサービスを開始。エクスプレス予約の法人会員が対象で、再生可能エネルギー由来の電気を利用し、CO2削減を図る。

タイトル:新幹線の出張、CO2実質ゼロに アストラゼネカとJR2社

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC142PD0U4A210C2000000/

内容

アストラゼネカ日本法人、JR東海、JR西日本が共同で、新幹線出張のCO2排出を実質ゼロにするサービスを4月から導入。法人会員向けに再生可能エネルギーの使用を通じて、CO2排出量削減を可能にする仕組みを提供する。東京―新大阪間などで追加料金はわずかに発生。

SDGsニュースの主な要点

– アストラゼネカ日本法人とJR東海、JR西日本が、4月から新幹線の出張時の二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにするサービスを開始。

– サービス対象は「エクスプレス予約」の法人会員で、東海道・山陽新幹線利用者。会員数は約3万5000。

– サービス利用には追加料金が発生し、東京―新大阪間では数十円、東京―博多間では数百円を予定。

– JRは再生可能エネルギー電源由来の電気を購入し、会員企業に追加料金を支払わせることでCO2削減を実現。

– 企業には自社の直接的な温暖化ガス排出量(スコープ1、2)だけでなく、サプライチェーン全体の排出量(スコープ3)の削減も求められている。

– アストラゼネカは気候変動による健康被害への対策として環境保護に取り組んでおり、日本法人では新幹線の利用を飛行機に優先。

– この取り組みにより、アストラゼネカ日本法人の移動によるCO2排出量は2019年比で約90%削減された。

– 新幹線の移動によるCO2排出量は、東京―新大阪間で1人あたり7.8キログラム、東京―博多間で26.7キログラムとされている。

SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見

アストラゼネカの日本法人とJR東海、JR西日本が手を組んで、新幹線利用時の二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにする取り組みを始めるというニュースは、企業のSDGs推進活動に新たな風を吹き込むものです。このようなイノベーションは、環境への影響を意識して事業を運営しようとする企業にとって大きな一歩となります。

「エクスプレス予約」サービスを利用する法人会員に対し、東海道・山陽新幹線での移動が、わずかな追加料金でCO2排出ゼロに。これは、企業が自らの環境負荷を低減するための具体的な手段を提供します。特に、スコープ3の排出量削減に対する取り組みとして注目に値します。スコープ3は、自社直接の活動以外で発生する温暖化ガス排出量を指し、出張なども含まれます。

アストラゼネカがこれまで行ってきた、新幹線を優先することでのCO2排出量削減は、他の企業にとっても見習うべきモデルとなり得ます。彼らの取り組みが、JR側からこのような革新的なサービスの提案に繋がったことは、企業が環境保護に前向きに取り組むことの重要性を示しています。

この動きは、企業がSDGs達成に貢献するためには、単にビジネスの「やり方」を変えるだけでなく、「移動する方法」にも革新をもたらす必要があることを示しています。また、新幹線の利用によるCO2排出量のデータを見ることで、企業は自身の環境への影響をより具体的に把握し、改善策を講じることができます。

この取り組みが成功すれば、他の交通手段にも同様のサービスが拡大する可能性があり、結果として日本全体の温暖化ガス排出量削減に貢献することになります。企業のSDGs推進責任者や担当者は、このような取り組みを積極的に取り入れ、自社の環境戦略を再考する良い機会となるでしょう。

SDGsの知恵袋編集部 菊尾

ファッション業界として史上初の外務省ジャパンSDGsアワードを受賞した株式会社FrankPRのスタッフです。2024年現在、日本で5社しかいない外務省と環境省のSDGsアワード受賞社長である松尾真希から直接学んできた人材不足や資金不足でもできる経営実践型の脱炭素やサステナビリティの知識を生かしてお役に立てる記事を執筆してまいります。

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