SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
今日も下記の最新の脱炭素やSDGsのニュース記事について考察と意見をお伝えします。
高級小売店ハロッズが初の環境・社会・ガバナンス(ESG)報告書を発表し、ネットゼロ達成に向けた枠組みを定めました。報告書には、エネルギー効率の改善や再生可能エネルギーの導入、循環型イニシアチブなどの具体的な取り組みが詳細に記載されており、ハロッズの持続可能な未来への強いコミットメントが示されています。
Contents
今回解説する脱炭素・SDGsニュース:How Can 175-year-old Luxury Retailer Harrods Hit Net Zero?
ニュースの内容
ハロッズは初の環境・社会・ガバナンス(ESG)報告書を発表し、脱炭素化に向けた具体的な枠組みを定めました。エネルギー効率の改善、再生可能エネルギーの導入、製品の持続可能性の強化など、長期的な持続可能性を目指す取り組みが詳細に記載されています。
SDGsニュースの主な要点
– 高級小売店ハロッズは初の環境・社会・ガバナンス(ESG)報告書を発表しました。
– ハロッズは建物と事業の脱炭素化に向けた枠組みを定め、ネットゼロ達成を目指しています。
– ナイツブリッジ店のエネルギー効率改善や再生可能エネルギーの導入が計画されています。
– ハロッズは、サプライチェーン全体で持続可能性を追求し、製品の責任ある調達慣行を強化しています。
– 2022年の基準に対して2030年までにスコープ1および2の温室効果ガス排出量を90%削減する目標を設定しました。
– 店内での修復とレンタルオプションを提供するハロッズ テーラーズなど、製品循環化の取り組みも行われています。
– 照明のLED化や太陽光パネルの設置など、店舗設備の再生可能エネルギーへの転換が進められています。
– ハロッズのESG戦略は、ビジネス、製品、人材の3つの柱を中心に展開されています。
「SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見
菊尾です。ハロッズの初のESGレポートについて解説させていただきます。
175年の歴史を持つ高級百貨店ハロッズが、ネットゼロ達成に向けた具体的な取り組みを発表しました。ハロッズは年間1,100万人もの来店客数を誇る巨大な企業ですが、事業や建物の脱炭素化に本気で取り組んでいます。
ハロッズのESG戦略は、ビジネス、製品、人材の3つの柱で構成されています。ビジネスの面では、2030年までにスコープ1と2の温室効果ガス排出量を2022年比で90%削減するという野心的な目標を掲げました。配送センターに太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーへの移行を進めるなど、具体的なアクションも取っています。
製品面では、2024年に自社ブランド製品を再発売する際に、すべての新製品に持続可能性の原則を組み込むことを約束しました。人材面でも、社員の意識向上やデータ収集に力を入れています。
175年もの歴史を持つ建物での脱炭素化は容易ではありませんが、LED照明への切り替えなどで着実に成果を上げているようです。配送車両の電動化やバイオ燃料への切り替えも進んでいます。
ハロッズのマネージングディレクターは「事業、サプライチェーン、そして地球の持続可能性を最優先することでのみ、お客様の期待に応えられる」と語っています。老舗の高級ブランドが本気でサステナビリティに取り組む姿勢は、他の企業の模範になるでしょう。
日本でも、多くの中小企業がSDGsや脱炭素化に二の足を踏んでいるのが現状です。資金や人材の不足が大きな障壁となっているようですが、ハロッズのように長期的視点に立ち、できることから着実に実行していくことが大切だと思います。SDGsに真剣に取り組むことで、ブランド価値の向上や優秀な人材の獲得にもつながるはずです。
私たちSDGsの知恵袋は、企業の皆さまのサステナブルな取り組みを全力で応援していきます。ハロッズのESGレポートを参考に、日本からもSDGsのリーディングカンパニーが数多く生まれることを願っています。