SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
今日も下記の最新のSDGsニュース記事について考察と意見をお伝えします。
多国籍会計事務所EYは、モーターレースシリーズ「エクストリームE」と提携し、炭素排出量の測定と削減に取り組んでいます。エクストリームEは、すべてのCO2をカーボンニュートラルで相殺し、再生可能エネルギーを使用しています。
Contents
タイトル: 多国籍会計事務所EYがエクストリーム E レースを「持続可能な先導者」にするためにどのように支援しているか
内容
多国籍会計事務所EYは、エクストリームEとの提携を通じてモーターレースのカーボンニュートラル化を支援。全エネルギーを再生可能エネルギーで賄い、CO2を完全に相殺しています。
SDGsニュースの主な要点
– 多国籍会計事務所EYは、エクストリームEと提携してモーターレースシリーズの炭素排出量の測定と削減をサポートしています。
– 第2回目の持続可能性レポートで、エクストリームEのシーズン最終戦は100%再生可能エネルギーで運営されたことが報告されました。
– エクストリームEは、ブラジルアマゾンにおける森林伐採プログラムを通じて獲得した環境証明書で8,301トンのCO2を相殺し、カーボンニュートラルを達成しています。
– EYはエクストリームEのレガシープログラムパートナー向けに成果測定フレームワーク(OMF)を開発しました。
– このプロジェクトは、エクストリームEが持続可能なモデルとして機能することを示すものであり、環境への配慮とSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを示しています。
「SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見
今回は、モータースポーツ界で注目を集めている「エクストリームE」と、大手会計事務所「EY」のユニークなパートナーシップについてお伝えしたいと思います。
エクストリームEとは、電気自動車(EV)を使ったオフロードレースシリーズのことです。世界各地の大自然を舞台に、サステナビリティを追求するレースなんです。でも、これは単なるレースではありません。カーボンニュートラルな未来への大きな一歩なのです。
まず驚くべきは、エクストリームEが再生可能エネルギーを全面的に活用していることです。レースで使う電力は100%再エネでまかなっているんです。さらに、ブラジルのアマゾンの森林伐採地でのカーボンクレジットを活用し、1シーズンで8,301トンものCO2排出を相殺しています。これにより、レースはカーボンニュートラルを維持しているのです。
この取り組みの意義は何でしょうか?エクストリームEの活動は持続可能性レポートで詳細に報告されており、企業や組織が環境負荷を減らしながら事業を進める具体的な事例となっています。EYがこのプロジェクトに関わることで、持続可能なビジネスモデルへのコミットメントを世界に示せるのです。
一方、日本の中小企業のSDGsへの取り組みはまだ課題が多いのが現状です。帝国データバンクの調査では、資金や人材の不足からSDGsに本格的に取り組めない企業が少なくありません。しかし同時に、SDGsが企業の持続可能性に重要だと感じている企業も多いことがわかっています。
このギャップを埋めるヒントが、エクストリームEとEYの協働にあるのかもしれません。カーボンニュートラルを目指す大胆な試みや、再エネへの全面シフトを、小規模でも意義あるプロジェクトに落とし込むことができるはずです。日本の中小企業も、自社の業界や地域で、SDGsを進めるパートナーシップを探ることが求められています。
SDGsについての知識を持つ人材が少ないのも、国内企業の課題の一つです。しかし、エクストリームEのような先進的な取り組みを学び、自社なりの方法で実践していくことで、少しずつでもSDGsへの理解を深めていくことができるはずです。
エクストリームEが示すように、SDGsの達成には創造的な協働が不可欠です。一人ひとりがその一端を担い、地球に優しい持続可能な社会を実現するための行動を起こすことが何より大切です。それこそが、未来世代にも持続可能な地球を残すための、最良の道だと言えるでしょう。