地球温暖化の歴史を解き明かす:新生代CO2濃度と気温の関係性

SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。

今日は下記の最新のSDGsニュース記事について考察と意見をお伝えします。

タイトル

地球は1,600万年前まで今より高温、国際プロジェクトが南極の地質試料から解明

https://univ-journal.jp/240189/

内容

北海道大学低温科学研究所の関宰准教授が参加した国際プロジェクトにより、新生代(6,600万年前~現在)の地球が、1,600万年前まで今より高温だったことが判明しました。世界16カ国、80人以上の研究者が参加するコンソーシアムは、南極で採取された地質試料を分析し、CO2濃度と気温の関連を調査。新生代の初期には大気中のCO2濃度が現在の420PPMを大きく上回り、最も高かった時期には1,600PPMに達し、気温が現在より12度高かったことが明らかになりました。この研究結果は、地球温暖化の原因として化石燃料の消費によるCO2濃度上昇が指摘される中、大気中のCO2濃度と気温の関係を解明する上で重要な知見を提供しています。

SDGsニュースの主な要点

– 北海道大学低温科学研究所の関宰准教授が参加した国際プロジェクト、「新生代CO2プロキシ統合プロジェクトコンソーシアム」が、南極の地質試料を分析。

– 新生代(6,600万年前~現在)の地球は、1,600万年前まで今より高温だったことが確認された。

– 世界16カ国、80人以上の研究者で構成されたコンソーシアムが、南極で採取された地質試料を分析。

– 新生代の初期(6,600万年前~5,600万年前)では、大気中のCO2濃度が現在の420PPMを上回る600~700PPMだった。

– 5,000万年前にはCO2濃度が1,600PPMに達し、気温が現在より12度高かったと推定。

– 後にCO2濃度が低下し、3,400万年前に南極の氷床形成開始。1,600万年前まで高いCO2濃度(480PPM)が続き、気温は現在より4~5度温暖。

– 1,400万年前に現在のCO2濃度に近くなり、250万年前には280PPMまで低下。北半球で氷河期が発達。

– 人類誕生の約40万年前のCO2濃度は、氷河期のレベルかそれ以下と推定。

– 現在の地球温暖化の主な原因は産業革命以降の化石燃料消費によるCO2濃度上昇とされる。

– この研究は、大気中CO2濃度と気温の関係をより深く理解するために継続される。

SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見

北海道大学の研究による新生代の気候変動の発見は、私たちの現在の環境問題への理解を深める重要な一歩です。この研究は、過去の地球がどのように気候変動に対応してきたかを示しており、これはSDGs達成への道筋を定める上で極めて有益です。特に、産業革命以降の化石燃料の消費によるCO2濃度の上昇が現在の地球温暖化の主な原因とされている中、過去の気候変動のデータは、今後の持続可能な社会の構築において重要な参考資料となります。

SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」に照らし合わせると、このような研究は、私たちが地球温暖化への対策をより科学的かつ効果的に進めるための基礎を築いています。企業としては、このような研究成果を踏まえ、地球温暖化対策としてのCO2排出削減に積極的に取り組むことが求められます。また、SDGsの目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」にも照らし合わせて、技術革新を通じて持続可能な環境保全を目指すことが重要です。

最終的に、このような歴史的な気候変動の理解は、私たちが直面している環境問題に対するより深い洞察を与え、持続可能な未来に向けた取り組みを強化するための道しるべとなるでしょう。

SDGsの知恵袋編集部 菊尾

ファッション業界として史上初の外務省ジャパンSDGsアワードを受賞した株式会社FrankPRのスタッフです。2024年現在、日本で5社しかいない外務省と環境省のSDGsアワード受賞社長である松尾真希から直接学んできた人材不足や資金不足でもできる経営実践型の脱炭素やサステナビリティの知識を生かしてお役に立てる記事を執筆してまいります。

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