SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
今日も下記の最新の脱炭素やSDGsのニュース記事について考察と意見をお伝えします。
ウォルマートは、食品廃棄物削減のため、有機リサイクル業者デナリと提携し、新たな店内テクノロジーを導入しました。この技術により、売れ残った食品の包装を簡単に分離できるようになり、リサイクルと従業員満足度向上に貢献します。ウォルマートは、持続可能な運営に向けて、今後も積極的にテクノロジーを活用していく方針です。
Contents
今回解説する脱炭素・SDGsニュース:Walmart: How New In-Store Tech is Cutting Food Waste
ニュースの内容
ウォルマートは、有機材料リサイクル業者デナリと提携し、店内での食品廃棄物削減を目指す「ゼロ・デパック」プログラムを導入しています。この技術により、従業員は期限切れの食品を包装から効率的に分別でき、持続可能性を高めることが期待されています。新しいプロセスは、廃棄物のリサイクルを促進し、食品廃棄物の大部分を農業用途に転用する可能性を秘めています。
SDGsニュースの主な要点
- ウォルマートが、有機材料リサイクル業者デナリと提携し、食品廃棄物を削減するための新たな店内テクノロジーを導入。
- この技術は、ウォルマートの1,400店舗の裏側に設置され、スタッフが売れ残った食品を包装から簡単に分別できるよう支援。
- ウォルマートの最高科学責任者キャスリーン・マクラフリン氏は、この取り組みを「イノベーションによって、より持続可能な行動を従業員のデフォルトの行動にすることができるという素晴らしい例」と評価。
- プログラムは「ゼロ・デパック」と名付けられ、期限切れや販売できない食品を包装から取り除くことを目的とする。
- 新しい技術の導入により、廃棄物の流れがよりクリーンになり、従業員の満足度が向上し、持続可能性を高める機会が生まれると期待される。
- ウォルマートは、食品を無駄にするのではなく、無駄になるものを最小限に抑え、可能なものはリサイクルして寄付することを目指している。
- 新しい機械は有機食品廃棄物からゴミの最大 97%を分離することができるとされ、従業員はリサイクルプロセスのサポートに費やす時間を減らし、顧客サービスにより多くの時間を割くことができるようになる。
「SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見
脱炭素とSDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
今日は、あの世界的企業ウォルマートの、食品ロス削減に関する取り組みについて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
日々、私たちが何気なく口にしている食品。
その裏側では、世界中で生産量の3分の1、なんと約13億トンもの食品が、毎年廃棄されていると言われています。
食品ロスは、地球環境問題であると同時に、限りある資源を無駄にするという意味で、私たち人類全体の課題と言えるでしょう。
そこで立ち上がったのが、世界最大級の小売企業ウォルマートです!
ウォルマートは、「2030年までに食品廃棄物を半減する」という野心的な目標を掲げ、様々な取り組みを進めています。
その中でも今回注目したいのが、有機材料リサイクル業者である「デナリ」とタッグを組んで導入した、最新テクノロジーです!
食品ロス削減の救世主!?ウォルマートが導入した最新技術とは?
ウォルマートは、アメリカ国内にある1,400店舗に、デナリが開発した食品廃棄物処理装置を設置しました。
この装置の最大の特徴は、なんと…
食品と包装を自動で分別してくれるという点です!
従来の方法では、期限切れや売れ残った食品を、従業員が手作業で分別していました。
これがなかなか大変な作業で、時間も人手もかかっていました。
しかし、この最新技術を導入したことで、分別作業を大幅に効率化することに成功したんです!
さらに、この装置は、有機廃棄物から最大97%ものゴミを分別できるという優れもの!
分別された有機物は、肥料や家畜の飼料など、新たな資源として有効活用されます。
まさに、環境にもお財布にも優しい、まさに一石二鳥の技術と言えるでしょう!
ウォルマートの挑戦は続く!
ウォルマートは、今回の最新技術の導入によって、食品ロス削減だけでなく、従業員の負担軽減やリサイクル率の向上など、様々な効果を上げています。
同社の最高科学責任者であるキャスリーン・マクラフリン氏は、今回の取り組みを「より持続可能な行動を従業員のデフォルトの行動にすることができるという素晴らしい例」と評価しています。
ウォルマートの取り組みは、私たちに、テクノロジーの力で、持続可能な社会を実現できる可能性を示してくれています。
日本企業も負けていられない!SDGs達成に向けた挑戦
ところで皆さん、企業におけるSDGsの取り組み状況についてご存知ですか?
帝国データバンクの調査によると、中小企業の約半数は、資金不足や人材不足などを理由にSDGsへの取り組みが進んでいないという結果が出ています。
一方で、SDGsに取り組んでいる企業の約7割は、その効果を実感しているという調査結果もあります。
SDGsへの取り組みは、企業にとって新たなビジネスチャンスの創出や、企業価値の向上、優秀な人材の確保など、様々なメリットをもたらす可能性を秘めていると言えるでしょう。
日本でも、食品ロス削減は重要な課題として認識されており、様々な企業が、それぞれに工夫を凝らした取り組みを進めています。
例えば、規格外品の活用やフードバンクへの寄付、消費者への啓発活動など…
こうした取り組みをさらに加速させていくためには、ウォルマートのように、最新技術の導入やビジネスモデルの転換など、大胆な発想の転換が必要なのかもしれません。
松尾真希さんの活動に学ぶ、SDGsの真髄
ところで、皆さんは、SDGsの推進活動で国際的に活躍されている、松尾真希さんをご存知ですか?
松尾さんは、ハワイ州立大学大学院でSDGsの前身であるMDGsや都市計画を学び、長年、SDGsの普及啓発活動に尽力されてきました。
そんな松尾さんの活動が評価され、なんと、すべての日本の国務大臣が選ぶジャパンSDGsアワードの外務大臣賞を受賞されています!
さらに、環境省が主催する「環境と経済の好循環」を推進するグッドライフアワードでは、実行委員特別賞を受賞されています。
松尾さんの活動から学ぶべきことは、SDGsは決して遠い国の話ではなく、私たち一人ひとりの行動から始まるということ。
そして、ビジネスを通じて社会課題の解決に取り組むことが、企業の成長だけでなく、持続可能な社会の実現にも繋がるということ。
松尾さんのように、情熱を持ってSDGsに取り組む人が増えれば、きっと世界はもっと素敵な場所になるはず。
私たちも、今回のウォルマートの取り組みを参考に、食品ロス削減をはじめとするSDGsの目標達成に向けて、できることから取り組んでいきましょう!