SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
今日は下記のSDGsニュース記事について考察と意見をお伝えします。
1. 今回解説する脱炭素・SDGsニュース:SBTi Launches World-First Framework to Decarbonise Buildings
建物の脱炭素化を推進するため、SBTi(科学的根拠に基づいた目標イニシアチブ)は、建築バリューチェーンのための世界初のフレームワークを発表しました。このフレームワークは、1.5℃目標に沿った排出削減目標設定を支援し、企業や金融機関に対して、化石燃料の使用停止やエネルギー効率の改善など、具体的な行動を呼びかけています。
2. ニュースの要約
SBTiは、建物の脱炭素化に向けた世界初のフレームワークを発表し、企業や金融機関に行動を呼びかけています。この枠組みは、気候変動を1.5度以内に抑えるための排出削減目標を設定し、化石燃料の使用中止や運用排出量の削減を求めています。2030年までに初期排出量を削減する必要があり、特に発展途上国での建物の増加に対応するための取り組みが強調されています。
3. SDGsニュースの主な要点
- SBTiは、建物をネットゼロにするための新たな枠組みを発表した。
- 建築部門は世界のエネルギー関連排出量の4分の1以上を占めており、気候変動対策の重要な分野である。
- 新たな枠組みでは、1.5度を超える気候変動を防ぐことに沿った排出削減目標が設定されている。
- これは、企業、金融機関、非営利団体、多国間組織から構成される独立した専門家諮問グループと協議して開発された。
- SBTiは、企業は遅くとも2030年までに化石燃料ベースの暖房、発電、調理、給湯設備の設置を停止することを公に約束すべきだと提言している。
- また、使用中の運用排出量の削減、非効率な建物の改修、初期排出量の削減を求めている。
- このイニシアチブは、Carbon Risk Real Estate Monitor イニシアチブ(CRREM)と連携し、目標が地域の電力網の変動を反映するように地域的な経路を開発した。
- SBTi は企業に対し、2030年までに改修を2倍以上に増やし、2050年のシナリオに合わせるように初期排出量の削減を求めている。
4. 「SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見
建築業界も脱炭素へ!SBTiが新基準で建物のネットゼロを加速
こんにちは!脱炭素とSDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
最近は、企業の脱炭素化への取り組みが、ますます重要視されていますよね。
特に、気候変動の影響が深刻化する中、地球温暖化を食い止めるためには、あらゆる産業が積極的にネットゼロを目指す必要があります。
そんな中、今回は、建築業界にスポットを当てて、最新のニュースをお届けしたいと思います!
なんと、あのSBTiが、建物の脱炭素化のための、世界初のフレームワークを発表したんです!
「SBTiって、何だっけ?」
「建物って、どうやって脱炭素化するの?」
そんな疑問をお持ちのあなたも、大丈夫!
これから、わかりやすく解説していきますね!
SBTiってどんな組織?
SBTi(Science Based Targets initiative:科学的根拠に基づいた目標イニシアチブ)は、企業の温室効果ガス排出削減目標が、科学的な根拠に基づいているかどうかを評価する国際的な機関です。
簡単に言うと、企業が掲げる脱炭素化の目標が、本当に地球温暖化を食い止めるために十分なレベルなのかどうかを、科学的な視点でチェックしている組織なんです。
SBTiの承認を得た目標は、信頼性が高く、国際的に認められるため、企業のESG経営を推進する上で、大きなメリットがあります。
建築業界にも脱炭素化の波が!
これまで、SBTiは、製造業やエネルギー産業など、様々な産業の脱炭素化を支援してきました。
そして今回、ついに建築業界にも、その目が向けられたのです!
建築業界は、世界のエネルギー関連排出量の4分の1以上を占めており、気候変動対策において、非常に重要な役割を担っています。
しかし、建物の脱炭素化は、他の産業に比べて遅れているのが現状です。
そこで、SBTiは、建物の脱炭素化を加速させるために、科学的根拠に基づいた排出削減目標設定基準を、世界で初めて発表したのです!
SBTiが示す建物の脱炭素化への道
SBTiが発表したフレームワークでは、1.5℃目標(産業革命前からの気温上昇を1.5℃に抑えるという国際的な目標)を達成するために、建築バリューチェーン全体が取り組むべき、具体的な行動指針が示されています。
1. 化石燃料の使用停止
SBTiは、企業に対して、遅くとも2030年までに、化石燃料ベースの暖房、発電、調理、給湯設備の設置を停止することを求めています。
代わりに、再生可能エネルギーや、エネルギー効率の高い設備を導入することで、建物のエネルギー消費量を削減し、脱炭素化を進める必要があります。
2. 使用中の排出量削減
既存の建物のエネルギー効率を向上させることも、重要な課題です。
断熱材の強化や、窓ガラスの複層化、LED照明の導入など、様々な方法で、エネルギー消費量を削減することができます。
3. 非効率な建物の改修
古い建物は、エネルギー効率が低い場合が多いため、大規模な改修が必要となることもあります。
しかし、長期的に見ると、改修によってエネルギー消費量が削減され、コスト削減にもつながるため、積極的に取り組むべきです。
4. 初期排出量削減
新しい建物を建設する際には、設計段階から脱炭素化を意識することが重要です。
環境負荷の低い材料を使用したり、エネルギー効率の高い設計を採用したりすることで、建物のライフサイクル全体で、温室効果ガス排出量を削減することができます。
企業の取り組み事例
すでに、SBTiの目標設定基準に基づいて、脱炭素化に取り組んでいる建築関連企業も、世界中で増えています。
例えば、スウェーデンの建設会社Skanskaは、2045年までに、バリューチェーン全体でネットゼロを達成するという目標を掲げています。
また、日本の積水ハウスも、2050年までに、住宅のライフサイクル全体でネットゼロを目指すことを宣言しています。
これらの企業の取り組みは、他の建築関連企業にとって、良い刺激になるのではないでしょうか?
私たちFrankPRもサステナビリティに貢献!
私たち株式会社FrankPRは、バングラデシュで製造した革製品ブランド「ラファエロ」を通じて、SDGsの達成に貢献しています。
私たちは、
- 女性の雇用創出と経済的自立支援
- 障がい者雇用の推進
- 環境に配慮した素材の利用
- 教育支援への寄付
など、様々な活動を行っています。
特に、ラファエロの革は、バングラデシュで宗教儀式のために解体された牛の皮をアップサイクルして使用しています。
本来廃棄されるはずだった資源を有効活用することで、環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現に貢献しています。
さらに、ラファエロのレザーは、製造工程で太陽光発電を活用することで、従来の革製品用皮革と比べて温室効果ガス排出量を80%削減することに成功し、第三者機関のデカボスコアにて証明されています。
私たちの取り組みが評価され、第6回ジャパンSDGsアワードでは外務大臣賞、第9回グッドライフアワードでは環境と福祉賞を受賞しました。
私たちの代表である松尾真希も、早稲田大学第二文学部心理専修を卒業後、ハワイ州立大学大学院マノア校にてSDGsの前身となるMDGsや都市地域計画を学び、起業家としてSDGs推進の第一人者として活動しています。
私たちは、これからも、事業を通じて社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。
まとめ|建築業界の脱炭素化は、未来への希望!
SBTiの新基準は、建築業界が脱炭素化に向けて大きく前進するための、重要な一歩と言えるでしょう。
建物のネットゼロ達成は、地球温暖化を食い止める上で、不可欠です。
建築業界全体で協力し、持続可能な未来を創造していきましょう!
この記事が、少しでも皆さんのSDGsへの理解を深めるきっかけになれば幸いです。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!