SDGs・脱炭素の用語

【用語解説】資源効率とは?持続可能な社会を実現するカギ

編集部の菊尾
編集部の菊尾
資源効率の向上は、コスト削減とSDGs達成を同時に実現する経営の必須戦略です。

概要

資源効率の概要

資源効率とは、投入した資源に対して得られる製品やサービスの割合を示す指標です。資源効率が高いほど、同じ量の資源でより多くの製品やサービスを生み出すことができ、資源の無駄が少ないことを意味します。資源の枯渇や環境負荷の低減の観点から、資源効率の向上は持続可能な社会の実現に欠かせない取り組みと言えるでしょう。

対象のSDGsゴールとターゲット

資源効率は、以下のSDGsゴールとターゲットに貢献します。

- ゴール12(つくる責任 つかう責任):持続可能な生産消費形態を確保する

ターゲット12.2:2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。

 

- ゴール9(産業と技術革新の基盤をつくろう):強靱なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

ターゲット9.4:2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。

- ゴール8(働きがいも経済成長も):包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

ターゲット8.4:2030年までに、世界の消費と生産における資源効率を漸進的に改善させ、先進国主導の下、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組みに従い、経済成長と環境悪化の分断を図る。

企業への影響

企業にとって資源効率の向上は、コスト削減や競争力強化につながる重要な経営課題です。

原材料の使用量を減らしたり、リサイクル材を活用したりすることで、調達コストを大幅に抑えられます。また、環境負荷の少ない企業として評価されることで、顧客や投資家からの支持を得やすくなります。さらに、SDGsやESG経営への貢献は、企業価値の向上や持続的な成長の実現にもつながるでしょう。

主な事例

パタゴニア

リサイクルポリエステルやオーガニックコットンなどの環境に配慮した素材を積極的に使用し、資源効率の高い製品づくりを進めています。また、製品の修理サービスを通じて、長く使い続けられる商品の提供にも取り組んでいます。

リコー

製品の小型化・軽量化や部品点数の削減、リサイクル材の活用などにより、資源効率の向上を図っています。また、使用済み製品の回収・リサイクルシステムを構築し、資源の循環利用にも力を入れています。

株式会社FrankPR

バングラデシュの革製品を通じて、現地の雇用創出と技術向上を支援しています。また、アップサイクルレザーの活用により、廃棄される革の再利用を促進し、資源効率の向上に貢献しています。

まとめ

資源効率の向上は、持続可能な社会の実現とSDGsの達成に不可欠な取り組みです。

企業は原材料の使用量削減やリサイクル材の活用などを通じて、資源効率を高めることで、コスト削減や企業価値の向上を図ることができます。SDGsやESG経営の観点からも、資源効率への積極的な取り組みが求められる時代と言えるでしょう。先進企業の事例を参考に、自社に合った資源効率改善策を検討していくことが重要です。