プーマ、リサイクルポリエステル製サッカーシャツ100万枚生産 繊維廃棄物削減に貢献

SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。

今日も下記の最新の脱炭素やSDGsのニュース記事について考察と意見をお伝えします。

スポーツ衣料大手のプーマは、リサイクルポリエステルを使用したサッカーシャツの生産量が100万枚を突破したと発表しました。同社は繊維廃棄物の削減に取り組んでおり、今回の達成はサステナブルな活動の大きな節目となります。

今回解説する脱炭素・SDGsニュース:How PUMA Has Made One Million Recycled Football Shirts

ニュースの内容

スポーツ衣料大手のプーマがリサイクルジャージ100万枚を突破し、マンチェスター・シティとACミランのシャツからジャック・グリーリッシュとクリスチャン・プリシッチのバッジを製造している。プーマはリサイクルポリエステルを導入し、繊維廃棄物の処理能力を向上させることで、ポリエステル製品の100%を繊維廃棄物から作ることを目指している。

SDGsニュースの主な要点

• プーマのリサイクルサッカーシャツの生産量が100万枚を突破 • リサイクルポリエステルは繊維廃棄物から少なくとも75%作られている

• 欧州選手権やコパ・アメリカのシャツ製造が生産量増加に貢献

 • 化学リサイクルと熱機械リサイクル手法の導入で処理能力が向上

 • 100万枚突破を記念し、限定バッジの販売やアップサイクルワークショップを開催

SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見

脱炭素とSDGsの知恵袋編集部の菊尾です。

今回は、スポーツ衣料大手のプーマが、リサイクルポリエステルを使用したサッカーシャツの生産量が100万枚を突破したというニュースをご紹介します。

プーマは、繊維廃棄物から作られたリサイクルポリエステルを使用することで、環境負荷の低減に取り組んでいます。リサイクルポリエステルは、繊維廃棄物の少なくとも75%から作られており、化学リサイクルと熱機械リサイクル手法の導入により、処理能力が大幅に向上したそうです。

今回の100万枚突破は、欧州選手権やコパ・アメリカのシャツ製造が生産量増加に貢献したとのこと。プーマは、2024/25シーズンからすべてのレプリカキットでリサイクルポリエステルを使用する予定だそうです。

この取り組みは、サステナビリティを推進するプーマの「RE:FIBREイニシアチブ」の一環です。プーマの最高調達責任者であるアンヌ・ロール・デスクール氏は、「RE:FIBREは、PUMAがForever Betterの実現に向けてどのように取り組んでいるかを、サッカーファンに具体的に示します」と述べています。

さらに、プーマは100万枚突破を記念して、ニューヨークの旗艦店でイベントを開催。限定バッジの販売やアップサイクルワークショップなど、サステナビリティへの取り組みを消費者に伝える活動も行っています。

プーマのこうした取り組みは、SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」や目標13「気候変動に具体的な対策を」に貢献するものです。大手企業が率先して、リサイクル素材の活用や廃棄物削減に取り組むことは、サステナブルな社会の実現に向けて非常に重要だと言えるでしょう。

一方で、中小企業の中にはSDGsへの取り組みに苦慮している企業も少なくありません。帝国データバンクの調査によると、中小企業の半分は資金不足や人材不足でSDGsに取り組めていないそうです。しかし、同じ調査で7割の企業がSDGsへの取り組みの効果を実感しているという結果も出ています。

プーマのような大企業の取り組みを参考にしつつ、自社の規模や業態に合ったSDGsへの取り組み方を模索していくことが、中小企業にとって重要なのではないでしょうか。

脱炭素とSDGsの知恵袋では、今後も企業のSDGs推進に役立つ情報を発信していきたいと思います。

SDGsの知恵袋編集部 菊尾

ファッション業界として史上初の外務省ジャパンSDGsアワードを受賞した株式会社FrankPRのスタッフです。2024年現在、日本で5社しかいない外務省と環境省のSDGsアワード受賞社長である松尾真希から直接学んできた人材不足や資金不足でもできる経営実践型の脱炭素やサステナビリティの知識を生かしてお役に立てる記事を執筆してまいります。

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