脱炭素とSDGsの知恵袋を運営する松尾真希とは?

ハワイ大学大学院で身につけた学術的な知識と0-1で事業を立ち上げる超実践的な起業家としての経験を併せ持つ稀有な社会起業家:松尾真希の自己紹介

こんにちは、私は松尾真希と申します。株式会社FrankPRの代表取締役です。ハワイ州立大学大学院で都市地域計画を専攻し、その中でMDGs(SDGsの前身)をベースとしたサステナビリティをアカデミックな分野で学び、その後理論でなく実践をしてみようと0-1で事業を立ち上げた現役経営者として活動しています。ここでは、私の人生の旅と革製品ブランド「ラファエロ」を通じて、社会にポジティブな影響を与える方法についてお話ししたいと思います。

私のサステナビリティへの関心は、ハワイ州立大学での学びから始まりました。環境が観光資源となり、水不足や公衆衛生の不備により大量の人口を失ったことのあるハワイ州は環境保護や持続的な開発に力を入れています。またたくさんの人種が小さな島に暮らしていますからハワイ語でコクアと呼ばれる助け合い、ポノと呼ばれる社会的公正に対する深い理解と情熱を育み、これらの価値を社会に活かしていき、トップダウンではなく自立的な活動として行う、どれほど意味のあることで重要かを学びました。この経験は、私が後に設立することになる「Raffaello」というブランドの基盤となりました。

ラファエロ事業の誕生:サステナビリティとビジネスが融合した
〜世界一社会を幸せにする想いが込もった革製品ブランド〜

帰国後、私は夫とともに「ラファエロ」を立ち上げました。このブランドは、バングラデシュの宗教儀式で廃棄される高品質な牛革を活用し、熟練した革職人が作る高品質な製品を、さらにシングルマザーを職人として技術的に向上させ、障がい者に検品技術を学んでもらうことで、サステナビリティをビジネスモデルに取り入れています。日本品質の高い技術を習得をしてもらうことは「手に職をつける」といいますが、どこへ行っても活躍できる持続的な雇用の実現のためです。最終的には日本でもお客様にエシカル消費を実践していただき、日本の運営もまた女性たちによって行われています。私たちは、製品を通じて、シングルマザーの雇用支援、貧困の撲滅、ダイバーシティ&インクルージョンの実現、国と地域の格差をなくす、など、SDGsゴールでいえば10個のゴール達成に取り組んでいます。

政府からの評価:環境省グッドライフアワードと外務省ジャパンSDGsアワードをダブル受賞

私たちのはじめた小さな取り組みは、年々、協力者が増えていき、周囲の助けとパートナーシップのおかげもあり、政府からも高く評価されています。革製品ブランド”ラファエロ”は、2024年3月現在、30社しか受賞企業が存在しない外務省ジャパンSDGsアワード(外務大臣賞)を受賞し、さらに前年には環境省グッドライフアワード(実行委員特別賞)も受賞したことで外務省と環境省のSDGsアワードをダブル受賞した5社しかいない企業の1つとなりました。もちろん零細企業としては史上初のことでファッション業界としても史上初でした。これらの受賞は、資本金100万円の夫婦の会社という小規模ながら、社会に大きな影響を与えることができることの証しです。

お客様と共に達成するSDGsゴール達成

私たちの活動は、バングラデシュと日本の経済圏を生かした循環型共栄圏の生成に焦点を当てています。アップサイクルされたレザー製品の開発、再生可能エネルギーの利用、消費者への認知活動など、多岐にわたります。また、それを日本のお客様に使っていただくことで、お客様の選択肢がいかにサステナビリティに重要なマターになるか、と知っていただくことも重視しています。これらの取り組みを通じて、ラファエロはサステナビリティの理念を具体的な行動に変え、社会に貢献しています。

事業活動とサステナビリティは両立できる。あらゆる活動へサステナビティを

私の経験から学んだ最も大切なことは、サステナビリティは単に環境保護のためだけではなく、経済的、社会的な面での公正と繁栄に貢献し両立できることだということです。たとえば革製品ブランド”ラファエロ”は大手モールで上場企業や世界的なアパレルブランドを上回る売れ筋ランキング1位から7位までの上位を独占したことがあります。さらに1つ財布を1日で3000個以上販売したこともあり、これらはサステナビティを実践しながら事業の拡大を両立してきた結果です。ラファエロを通じて、私たちはサステナビリティへの取り組みというのは特別なことではなく、生活のあらゆる側面に根ざすことができると信じています。これは私たち一人ひとりが持続可能な未来に貢献できるという希望のメッセージです。

脱炭素とSDGsの知恵袋を通した今後への展望

私たちは、サステナビリティの追求を続けるとともに、他の企業がSDGsに取り組む手助けをすることにも力を入れています。ラファエロのビジネスモデルの確立は、私たち全員が持続可能な未来を築くために行動を起こすことができることを示しています。そして、私たちの旅はまだ始まったばかりです。

経営者やCSR、SDGs推進責任者の皆様、私たちと一緒にサステナビリティへの取り組みを深めていきましょう。持続可能な未来を実現するために、私たち一人ひとりができることから始めていきましょう。一人としてできることも大きいですが、集団でおこなうともっともっと影響は大きくなり、世界は変えていけると強く信じています。サステナブルな世界を目指して私たちと一緒に頑張りましょう!!