SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
今日は下記のSDGsニュース記事について考察と意見をお伝えします。
デンマークのレゴがサプライチェーンの脱炭素化に向けた新たなサプライヤー持続可能性プログラムを開始 デンマークの玩具大手レゴは、2050年までにサプライチェーン全体で脱炭素化を達成するため、新たなサプライヤー持続可能性プログラムを開始しました。このプログラムでは、サプライヤーに排出量の削減を促し、具体的なデータの提供を要求します。さらに、レゴは気候目標を支援するために支出を増加させ、太陽光発電容量を2倍にする計画です。
Contents
タイトル: We have to work in partnership’: Lego lays down building blocks for supply chain climate plan
内容
デンマークの玩具大手レゴは、2050年までにサプライチェーン全体で脱炭素化を達成するため、新たなサプライヤー持続可能性プログラムを開始しました。プログラムでは、サプライヤーに排出量の削減を促し、炭素排出量などの具体的データの提供を要求。レゴは施設のエネルギー効率改善や、よりクリーンなエネルギーへの切り替えなど、サプライヤーとの協力を促進します。また、気候目標を支援するための支出を60%増加し、2026年までに太陽光発電容量を2倍にする計画です。
SDGsニュースの主な要点
• レゴは2050年までに実質ゼロを達成する取り組みの一環として、サプライヤー持続可能性プログラムを開始
• レゴの排出量の99%は、サプライヤーによる広範なバリューチェーンで発生
• プログラムでは、サプライヤーに排出量の削減を促し、炭素排出量などの具体的データの提供を要求
• レゴは施設のエネルギー効率改善や、よりクリーンなエネルギーへの切り替えなど、サプライヤーとの協力を促進
• レゴは気候目標を支援するための支出を60%増加し、2026年までに太陽光発電容量を2倍にする計画
「SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見
デンマークの玩具大手レゴは、2050年までにサプライチェーン全体で脱炭素化を達成するため、新たなサプライヤー持続可能性プログラムを開始しました。レゴの排出量の99%は、サプライヤーによる広範なバリューチェーンで発生しているため、サプライヤーとの協力が不可欠です。
プログラムでは、サプライヤーに排出量の削減を促し、炭素排出量などの具体的データの提供を要求。レゴは施設のエネルギー効率改善や、よりクリーンなエネルギーへの切り替えなど、サプライヤーとの協力を促進します。また、気候目標を支援するための支出を60%増加し、2026年までに太陽光発電容量を2倍にする計画です。
レゴは持続可能な素材の研究にも力を入れており、再生資源を活用したブロックの開発に取り組んでいます。ただし、品質や安全性の要件を満たすのは容易ではなく、リサイクルPETを使ったブロックの開発は断念しました。それでも、持続可能な代替素材の可能性を探り続けています。
さらにレゴは、全従業員の給与体系を気候変動目標と連動させ、CO2排出量削減へのモチベーションを高めています。これはグローバル企業では初の試みとみられます。
SDGsの知恵袋を運営する株式会社FrankPRは、バングラデシュの工房と協力し、女性やシングルマザー、障がい者の雇用を創出しながら、エシカル消費を推進するレザーブランドを展開しています。途上国の現状を伝え、消費者の意識を変えていく活動は、レゴの取り組みと通じるものがあります。
企業がサプライチェーン全体で脱炭素化を進めるには、サプライヤーとの緊密な連携が欠かせません。レゴの事例は、大企業がいかにサプライヤーを巻き込み、イノベーションを促進できるかを示しています。一方で、中小企業の半数は資金不足や人材不足でSDGsに取り組めていないのが現状です。
大企業から中小まで、それぞれの立場でできることから始めていくことが大切ですね。FrankPRのように、零細企業でも工夫次第で社会課題の解決に貢献できます。SDGsへの取り組みは一朝一夕にはいきませんが、地道な活動の積み重ねが、より良い未来への一歩となるはずです。