【2024年猛暑】温室効果ガス増加で気温上昇、地球温暖化の影響は深刻

SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。

今日も下記の最新の脱炭素やSDGsのニュース記事について考察と意見をお伝えします。

記録的な猛暑と豪雨に見舞われている2024年の夏。地球温暖化の影響が如実に表れている。温室効果ガスの増加で気温上昇が加速し、異常気象のリスクが高まっている。CO₂とメタンの排出量を削減し、再生可能エネルギーの活用を進めることが急務だ。私たち一人一人が意識を変え、脱炭素社会の実現に向けて行動を起こすことが求められている。

今回解説する脱炭素・SDGsニュース:猛暑、豪雨の異常気象が続く→温室効果ガスって何?

ニュースの内容

記事内容: 猛暑、豪雨の異常気象が続く。最高気温の歴代ランキングから、20世紀と比べて暑くなっている傾向があることが示されている。また、温室効果ガスが地球温暖化の原因であり、二酸化炭素(CO₂)とメタンの排出削減が重要であることが説明されている。

SDGsニュースの主な要点

• 2024年の夏は記録的な猛暑に見舞われ、豪雨災害のリスクも高まっている

• 地球温暖化の影響で21世紀に入ってから気温の最高記録が次々と塗り替えられている

• 温室効果ガスの増加が地球温暖化の主因で、CO₂とメタンの排出量削減が急務

• CO₂は化石燃料の使用、メタンは湿地帯や家畜の反芻から発生

• 地球温暖化対策には再生可能エネルギーの活用や個人の意識改革が不可欠

SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見

2024年の夏、日本各地で記録的な猛暑と豪雨に見舞われています。気象庁の発表によると、7月上旬の時点で気温35度以上の猛暑日を記録した地点が100を超え、静岡市では40度を突破しました。一方で九州を中心に記録的な大雨に見舞われるなど、極端な気象現象が頻発しています。

こうした異常気象の背景にあるのが地球温暖化の影響です。21世紀に入ってから、日本の最高気温記録は次々と塗り替えられています。2018年には埼玉県熊谷市で41.1度を記録し、2019年には岐阜県多治見市で41.1度を記録するなど、40度超えが当たり前になりつつあります。一方、最低気温の記録は20世紀のものがほとんどで、寒冷化は進んでいません。

地球温暖化の主な原因は、温室効果ガスの増加です。産業革命以降、人間活動によるCO₂排出量が急増し、大気中のCO₂濃度は上昇の一途をたどっています。CO₂は化石燃料の燃焼によって発生しますが、森林破壊によるCO₂吸収源の減少も濃度上昇に拍車をかけています。

CO₂に次いで温室効果の大きいメタンも看過できません。メタンは湿地帯から発生するほか、牛や羊のゲップにも多く含まれています。世界の家畜の頭数は増加の一途をたどっており、それに伴ってメタン排出量も増えています。

地球温暖化を食い止めるには、CO₂とメタンの排出量を大幅に削減する必要があります。再生可能エネルギーの普及や省エネの徹底、森林保全などに加え、食生活の見直しも求められます。菜食主義への転換は、畜産によるメタン排出を抑制する有効な手段の一つです。

しかし、何より重要なのは一人一人の意識改革です。脱炭素社会の実現には、企業の取り組みだけでなく、消費者の行動変容が不可欠です。エシカル消費を通じて環境に配慮した商品を選ぶことは、CO₂排出量の削減に直結します。

弊社は、バングラデシュの工房と協力し、環境に優しい革製品を製造・販売しています。原材料となる革は、宗教上の理由から食用とされない牛の皮を再利用することで、廃棄物の削減に貢献しています。

また、現地の職人の雇用を通じて貧困削減にも取り組んでいます。バングラデシュでは、女性の社会進出が遅れていますが、弊社では女性の雇用を積極的に進めています。さらに、売上の一部を教育支援に充てることで、貧困の連鎖を断ち切ることを目指しています。

こうした取り組みが評価され、弊社は第6回ジャパンSDGsアワード(外務大臣賞)を受賞しました。大企業でなくとも、工夫次第でSDGsに貢献できることを示した事例と言えるでしょう。

帝国データバンクの調査によると、中小企業の半数がSDGsの取り組みに着手できていないのが実情です。資金不足や人材不足がネックになっているようですが、アイデア次第で打開策は見いだせるはずです。SDGsは企業の社会的責任という側面もありますが、ビジネスチャンスでもあります。実際、SDGsに取り組んでいる企業の7割が、その効果を実感しているというデータもあります。

異常気象が頻発する昨今、地球温暖化対策に向けた行動は待ったなしの状況です。COP21パリ協定では、産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑えることを目標に掲げていますが、このままでは2030年までに目標を大幅にオーバーしてしまうとの試算もあります。

私たち一人一人が意識を変え、脱炭素社会の実現に向けて一丸となって取り組む必要があります。企業は環境負荷の少ない事業活動を、消費者は環境に優しい商品の選択を。一人一人の小さな行動の積み重ねが、地球規模の課題解決につながるのです。

SDGsの知恵袋編集部 菊尾

ファッション業界として史上初の外務省ジャパンSDGsアワードを受賞した株式会社FrankPRのスタッフです。2024年現在、日本で5社しかいない外務省と環境省のSDGsアワード受賞社長である松尾真希から直接学んできた人材不足や資金不足でもできる経営実践型の脱炭素やサステナビリティの知識を生かしてお役に立てる記事を執筆してまいります。

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