2030年目標:EUが全新築建物のゼロエミッション化を義務化

SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。

今日も下記の最新のSDGsニュース記事について考察と意見をお伝えします。

欧州理事会は、2030年までに新しい建物をゼロエミッション化し、2040年までに化石燃料の使用を廃止する建物のエネルギー性能指令を採択しました。これにより、EUの建物からのエネルギー使用と排出量の削減を目指します。

タイトル: EUは、2030年までにすべての新しい建物をゼロエミッションにすることを要求する規則を採択する

内容

欧州理事会は、2030年までに新築建物をゼロエミッションにし、2040年までに建物の暖房から化石燃料を廃止する新規則を採択しました。

SDGsニュースの主な要点

– 欧州理事会が2030年までに新築建物をゼロエミッション建物にする規則を採択。

– EU建物規則の改訂により、2040年までに建物の暖房システムから化石燃料廃止を目指す。

– エネルギー性能指令(EPBD)の改訂が正式に採用され、EUの建物からのエネルギー消費と排出量削減を強化。

– 公営の建物は2028年までにゼロエミッションを達成することが求められる。

– EPBD改訂には、建物の国家改修計画と改修パスポートスキームを含む脱炭素化への支援措置が設けられている。

– 新しい規則には、すべての新建物がソーラー設備に対応する必要があるとされる。

SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見

欧州連合(EU)が採択した新しい建物のエネルギー性能指令(EPBD)の改訂版は、私たちが目指す持続可能な未来に向けた大きな一歩です。2030年までにすべての新建物をゼロエミッション建物とするこの規則は、化石燃料廃止という我々の共通の目標に対する強いコミットメントを示しています。

EU建物規則のこの最新の改訂は、建物が環境に与える影響を大幅に削減することを目指しています。建物セクターは、EU全体で消費されるエネルギーの40%を占め、温室効果ガス排出の約36%を生み出しているため、このセクターの改革は気候変動対策において不可欠です。新しいEPBDは、2030年までに新しい住宅および非住宅建物が化石燃料からのオンサイト排出をゼロにすることを義務付けており、公共建築においては2028年までにこの目標を達成する必要があります。

この改訂版指令には、加盟国が2040年までに化石燃料で動くボイラーを完全に段階的に廃止するための具体的なステップも含まれています。これは、化石燃料の使用を完全に排除することで、よりクリーンで持続可能な暖房と冷却の方法へと移行することを意味します。

さらに、すべての新建物がソーラー対応であることを要求しており、屋上太陽光発電や太陽熱設備を設置することで、再生可能エネルギーの利用を促進します。このような取り組みは、エネルギー供給の持続可能性を高め、長期的にはエネルギーの自立性とセキュリティを強化することに寄与するでしょう。

私たち株式会社FrankPRでは、サステナブルなビジネスモデルを通じて社会的課題の解決に取り組んでいます。私たちの革製品ブランド「ラファエロ」では、シングルマザーの雇用を支援し、ジェンダー平等を推進することで、地域社会の持続可能性に貢献しています。このように、EUの建物に関する新規則は、私たちの活動と同様に、地球全体の持続可能な未来への道を切り開く重要な要素です。

この規則の採択は、世界中の企業や政府にとって、持続可能な開発目標(SDGs)と脱炭素化への取り組みを強化するための明確なメッセージとなります。私たちもこの流れに乗り、一層の努力を続けていく所存です。エネルギー性能の向上と温室効果ガス排出の削減は、私たちが共有する地球環境を守るために欠かせない取り組みであり、各国が連携して進めていくべき課題です。

SDGsの知恵袋編集部 菊尾

ファッション業界として史上初の外務省ジャパンSDGsアワードを受賞した株式会社FrankPRのスタッフです。2024年現在、日本で5社しかいない外務省と環境省のSDGsアワード受賞社長である松尾真希から直接学んできた人材不足や資金不足でもできる経営実践型の脱炭素やサステナビリティの知識を生かしてお役に立てる記事を執筆してまいります。

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