【SDGs×住まい】「快適空間創造業」として描く、人とペットが共に幸せに暮らせる未来

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エコプロコート株式会社 代表取締役 長尾まゆみ × ジャパンSDGsアワード受賞者 松尾真希

横浜・新横浜。ここに、「フロアコーティング」という技術を通じて、人々の暮らしを足元から支え続けている企業があります。
エコプロコート株式会社。創業から20年以上、業界のリーディングカンパニーとして、単なる床の保護にとどまらず、「快適空間創造業」という独自のビジョンを掲げています。

今回は、同社の3代目社長に就任された長尾まゆみ様に、ペットとの共生、環境への配慮、そして「人」を大切にする企業文化について、ジャパンSDGsアワード受賞者の松尾真希がお話を伺いました。


「快適空間創造業」としての使命と責任

松尾:本日はよろしくお願いいたします。御社は「フロアコーティング」の会社ですが、「快適空間創造業」という事業ドメインを掲げていらっしゃいますね。ここにはどのような想いが込められているのでしょうか?

長尾:よろしくお願いいたします。私たちは単に床をコーティングするだけでなく、お客様の暮らしに寄り添い、笑顔あふれる快適な空間を提供したいと考えています。グループ全体のビジョンとして「仕事は楽しく」を掲げ、私たち自身が楽しみながら、お客様に良いものをご提案していく。それが「快適空間創造業」です。

松尾:素敵ですね。具体的にはどのようなサービスを展開されているのですか?

長尾:メインは住宅のフロアコーティングです。新築時だけでなく、リフォームやリノベーションの際にもご利用いただいています。最近では、施工後のお客様へのアフターメンテナンスにも力を入れており、10年点検などを通じて、長く快適に暮らしていただくためのサポートを行っています。

20年保証と「つくる責任 つかう責任」

松尾:御社のコーティングは「20年保証」がついていると伺いました。これはすごいことですね。

長尾:はい。一度コーティングすれば半永久的に効果が持続しますので、ワックスのように定期的に塗り直す必要がありません。また、万が一お客様が物を落として傷をつけてしまった場合でも、有償または5年間は無償で補修を行う「エコプロ・ケア」という保険のような仕組みも導入しています。

松尾:傷がついたら張り替えるのではなく、補修して使い続ける。これはまさにSDGs目標12「つくる責任 つかう責任」の実践ですね。

長尾:そうですね。床材を張り替えるとなると廃材が出ますが、コーティングと補修ならゴミを減らすことができます。また、最近は中古マンションを購入してリノベーションされるお客様も増えていますが、古い床もコーティングで見違えるように綺麗になります。愛着のある家具や床を長く大切に使っていただくお手伝いができるのは嬉しいですね。

「愛犬の床」で実現するペットとの共生

松尾:御社の代名詞とも言えるのが「愛犬の床」ですね。これもSDGsの観点から非常に興味深いです。

長尾:実は私自身が犬を飼っていて、自宅でテスト施工をしたのがきっかけなんです。一般的なフローリングは滑りやすく、ワンちゃんの足腰に負担がかかります。「愛犬の床」は、適度なグリップ力で滑りを防ぎ、怪我を予防します。また、汚れが染み込みにくいので、お掃除も楽になり、飼い主さんのストレスも減ります。

松尾:ペットの健康を守るだけでなく、飼い主さんの負担も軽減する。まさに「人とペットのウェルビーイング」ですね。

長尾:はい。最近は猫ちゃん向けの「ねこちゃんの床」も開発しました。猫ちゃんは爪研ぎや吐き戻しなどの悩みが多いので、傷に強く、酸に強いコーティングを提案しています。ペットも家族の一員ですから、彼らが快適に暮らせる環境を作ることは、私たちの重要な使命だと思っています。これはSDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」にもつながると考えています。

技術革新で応える多様なニーズ

松尾:最近は「エコプロコート ナチュラル」という、ツヤを抑えた商品も人気だそうですね。

長尾:はい。以前はピカピカのツヤがあるコーティングが主流でしたが、最近はマットな質感を好まれるお客様が増えています。ただ、ツヤを落としたUV塗料をフローリングに密着させて耐久性を維持するのは技術的に非常に難しかったんです。

松尾:そこを技術力で乗り越えられたわけですね。

長尾:開発には苦労しましたが、セラミックを配合することで、傷に強く、自然な風合いのコーティングを実現しました。お客様のニーズや時代のトレンドに合わせて、常に新しい技術に挑戦し続ける。これはSDGs目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に通じる取り組みだと自負しています。

松尾:化学物質への配慮についてはいかがでしょうか?

長尾:弊社のUVコーティングは、紫外線を当てると瞬時に硬化します。自然乾燥のコーティングのように、乾燥中に揮発成分が出る心配がありません。施工後すぐに安心してお住まいいただけますし、シックハウス症候群などの心配もありません。

「人」がつなぐ信頼と未来

松尾:最後に、長尾社長が大切にされている「人」への想いについてお聞かせください。

長尾:私は常に社員に「お客様にオンリーワンの対応をしよう」と伝えています。「エコプロコートにお願いした」ではなく、「〇〇さんがいるからお願いした」と言っていただけるような、信頼関係を築いてほしいんです。

松尾:AIやデジタル化が進む中でも、やはり最後は「人」なんですね。

長尾:そうですね。もちろん業務効率化のためにAIなどは活用しますが、お客様の想いを汲み取り、心を通わせることは人間にしかできません。社員一人ひとりが働きがいを持ち、お客様と誠実に向き合うことで、より良い社会を作っていける。SDGs目標8「働きがいも経済成長も」の実現に向けて、これからも「人」を大切にする経営を続けていきます。

松尾:本日は貴重なお話をありがとうございました。技術力だけでなく、お客様や社員、そしてペットへの深い愛情を感じるインタビューでした。

長尾:ありがとうございました。これからも「快適空間」の創造を通じて、社会に貢献していきたいと思います。


【企業情報】
エコプロコート株式会社
所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜2-17-2 フォンターナ新横浜7F
事業内容:フロアコーティング事業、リフォーム事業
主要なSDGs取り組み:

  • 目標3:すべての人に健康と福祉を(「愛犬の床」によるペットの健康維持、シックハウス対策)
  • 目標8:働きがいも経済成長も(「仕事は楽しく」を掲げた働きがいのある職場づくり)
  • 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう(「エコプロコート ナチュラル」などの技術開発)
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを(20年保証による住宅の長寿命化)
  • 目標12:つくる責任 つかう責任(補修による廃棄物削減、既存床の再生)
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