COP29 Presidency Spotlights Tourism, Transport, and Urbanisation | Day Ten – Urbanisation / Transport / Tourism Day
SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
今日は下記のSDGsニュース記事について考察と意見をお伝えします。
COP29において、持続可能な観光と都市のレジリエンス強化に向けた2つの重要な宣言が採択されました。気候変動の影響を受けやすい観光セクターの脱炭素化と、都市におけるレジリエンス向上に向けた国際的な協調が促進されます。COP30への道筋を示し、持続可能な未来への重要な一歩となります。
2.ニュースの要約
COP29の第10日目には、都市化、交通、観光に焦点を当てたテーマセッションが行われ、持続可能な都市のためのCOP29 MAP宣言と観光における気候行動の強化に関するCOP29宣言が発表された。これにより、観光セクターの持続可能な実践の採用が促進され、都市のレジリエンスが強化されることを目指している。観光は経済成長の重要な推進力であり、気候変動に対する重要な役割を果たすことが期待されている。
3.SDGsニュースの主な要点
- COP29で「持続可能な観光のための気候行動強化に関する宣言」が採択
- COP29で「レジリエントで健康的な都市のための複数セクター行動経路(MAP)宣言」が採択
- 50以上の政府が観光における気候行動強化の宣言を支持
- 160以上の関係者が都市のレジリエンスに関するMAP宣言を支持
- 気候変動が観光セクターに及ぼす影響と課題
- 都市における気候変動対策の重要性
- 持続可能な観光のための政策変更とセクターの関与
- 都市のレジリエンス強化のための国際協力
- COP30に向けた今後の展望
4.「SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見
皆さん、こんにちは!「脱炭素とSDGsの知恵袋」編集部の菊尾です。
アゼルバイジャンで開催されたCOP29、様々なニュースが飛び交いましたが、特に印象的だったのが「観光」と「都市」にフォーカスした動きです。観光の未来、そして都市のレジリエンス(回復力)。一見異なるテーマですが、実はどちらも「持続可能な未来」の実現に欠かせない要素なんです。
観光と都市:気候変動の最前線
観光は世界経済の大きな柱であり、多くの人々に雇用と収入をもたらしています。しかし同時に、温室効果ガス排出の主要因の一つであり、気候変動の影響を大きく受けるセクターでもあります。海面上昇による海岸線の浸食、異常気象による観光客の減少、生態系の変化による観光資源の喪失…。観光の持続可能性は、私たちの未来にとって大きな課題です。
そして都市。世界人口の半数以上が都市に集中し、経済活動、文化交流の中心地として発展を続けています。しかし、都市は気候変動の影響を特に受けやすい場所でもあります。ヒートアイランド現象、集中豪雨による洪水、感染症の蔓延…。都市のレジリエンス強化は、私たちの生活を守る上で不可欠です。
COP29での成果:二つの宣言が示す未来への道筋
COP29では、これらの課題に正面から向き合い、具体的な行動を促すための二つの重要な宣言が採択されました。
一つ目は、「持続可能な観光のための気候行動強化に関する宣言」。これは、観光セクターに対し、温室効果ガス排出削減、気候変動への適応策の実施、自然環境の保全などを求めるものです。50以上の国が支持を表明し、国際的な気候行動を加速させる力強いメッセージとなっています。
二つ目は、「レジリエントで健康的な都市のための複数セクター行動経路(MAP)宣言」。これは、都市における気候変動対策を強化し、健康で持続可能な都市づくりを目指すものです。160以上の関係者が支持を表明し、都市のレジリエンス強化に向けた国際的な連携が強化されることが期待されます。
松尾真希の視点:ハワイの経験から学ぶ「共存」の知恵
ここで、弊社の代表である松尾真希の考え方を少しご紹介したいと思います。松尾は、ハワイ大学大学院でSDGsの前身であるMDGsや都市計画を学び、ハワイの自然と共存する社会のあり方に感銘を受けました。「ハワイではね、自然と人間の暮らしが本当に密接に結びついているの。観光客も地元の人も、自然を守る意識がとても高い。日本も、もっと自然と共存できる社会を目指すべきだと思う。」と、彼女はよく話します。
松尾は、ジャパンSDGsアワード外務大臣賞を受賞した経験から、持続可能な社会の実現には、環境保護だけでなく、経済発展、社会正義のバランスが重要だと考えています。「環境を守ることと経済を発展させることは、決して相反するものではない。むしろ、両立させることで、より良い未来を創造できるはず。」と、彼女は信じています。
企業が貢献できること:持続可能な観光と都市づくりへの参加
企業は、持続可能な観光と都市づくりに大きく貢献できます。例えば、観光業であれば、再生可能エネルギーの導入、エコツアーの開発、環境に配慮した宿泊施設の提供などが考えられます。他の業種でも、省エネルギー化、廃棄物削減、グリーン調達など、できることはたくさんあります。
具体的なアクション:小さな一歩から始めよう
私たち一人ひとりが、持続可能な未来の実現に向けて行動を起こすことが大切です。例えば、旅行の際は環境に配慮した交通手段や宿泊施設を選ぶ、マイボトルやエコバッグを持ち歩く、地元の食材を消費するなど、小さなことから始めてみましょう。
企業も、SDGs達成に向けた具体的な目標を設定し、行動計画を策定することが重要です。従業員の意識改革、ステークホルダーとの連携、情報開示の充実など、多角的な取り組みが必要です。
結論:未来への希望を胸に、共に歩もう
COP29での合意は、持続可能な未来に向けた大きな一歩です。しかし、真の成果は、これからの私たちの行動にかかっています。松尾もハワイのナショナルパークサービスの観光計画を立てたことがあることで、ようやく時代の理解が得られているのだなと話していました。次世代のために一緒に取り組んでいきましょう。