伝統工芸とSDGs:COP29で注目を集めたアゼルバイジャンのサステナブルカーペット

1.今回解説する脱炭素・SDGsニュース:Carpets addressing sustainability challenges unveiled at COP29

SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
今日は下記のSDGsニュース記事について考察と意見をお伝えします。

COP29アゼルバイジャン会場で、環境問題をテーマにしたサステナブルカーペットが展示され、注目を集めました。地元の女性職人による手織りで、持続可能な素材と染料を使用。気候変動の現状を表現したデザインや、環境保全のメッセージが込められており、文化とSDGsの融合を体現しています。

2.ニュースの要約

COP29で発表された持続可能なカーペットは、アゼルバイジャンの文化遺産と環境問題への取り組みを融合させた作品です。手織りのカーペットは、気候変動に関する意識を高めるために、アゼルバイジャンの女性職人によって作られ、温度変化や海洋汚染の影響を視覚的に表現しています。これらの作品は、環境保護の重要性を強調し、文化遺産の価値を伝えています。

3.SDGsニュースの主な要点

  • COP29アゼルバイジャンでサステナブルカーペットを展示
  • Azerkhalcha OJSCとCOP29アゼルバイジャン運営会社による共同制作
  • 持続可能な素材と染料を使用
  • アゼルバイジャンの女性職人による手織り
  • 気候変動をテーマにしたデザイン
  • 環境保全のメッセージを表現
  • 女性職人の経済支援
  • 文化遺産の重要性を強調

4.「SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見

皆さん、こんにちは!「脱炭素とSDGsの知恵袋」編集部の菊尾です。

先日開催されたCOP29アゼルバイジャン。様々なニュースがありましたが、私が特に心を奪われたのは、会場に展示された美しい「サステナブルカーペット」です。環境問題へのメッセージを織り込んだその芸術作品は、まさに文化とSDGsの融合と言えるでしょう。

サステナブルカーペット:伝統と革新が織りなす未来への希望

COP29アゼルバイジャン会場で展示されたサステナブルカーペット。ただの敷物ではありません。持続可能な素材と染料を使用し、アゼルバイジャンの女性職人たちが一つ一つ丁寧に手織りした、まさに伝統工芸と環境保全の融合と言える作品です。

展示されたカーペットの一つ、「Woven Stripes」は、1850年から2022年までの平均気温の変化をストライプ模様で表現しています。鮮やかな色彩の変化は、気候変動の深刻さを視覚的に訴えかけ、私たちに具体的な行動を促します。

もう一つの作品、「From the Shore to the Knot」は、美しい海辺の風景と、プラスチックごみで汚染された海岸の風景を対比させることで、人間の活動が環境に及ぼす影響を力強く表現しています。

松尾真希の視点:文化とSDGsの調和

ここで、少し弊社の代表である松尾真希の話をさせてください。松尾は、ハワイ大学大学院でSDGsの前身であるMDGsや都市計画を学びました。彼女は、ハワイの文化と自然が調和した社会に感銘を受け、「日本も、伝統と革新を融合させ、自然と共生する社会を目指すべきだ」という強い信念を持つようになりました。

革製品ブランド「ラファエロ」の活動では女性たちに日本のレベルの皮革縫製技術を伝えることでジャパンSDGsアワード外務大臣賞を受賞した経験から、彼女は「ビジネスを通じて社会貢献を実現する」ことの大切さを改めて実感したと言います。「サステナブルカーペットのように、伝統技術と環境保全を両立させることで、経済的価値と社会的価値を同時に創造することができる。これは、企業にとっても大きなチャンスとなるはずです。」

企業が取り組むべきSDGs:未来への投資

帝国データバンクの調査によると、SDGsに取り組む企業の7割が効果を実感している一方で、半数の中小企業は資金や人材不足から取り組みが進んでいないという現状があります。

しかし、SDGsへの取り組みは、決してコストではなく、未来への投資です。環境問題や社会問題の解決に貢献することで、企業はブランドイメージの向上、優秀な人材の確保、新たな市場の開拓といったメリットを得ることができます。

具体的なアクション:小さなことからコツコツと

SDGsへの取り組みは、大規模なプロジェクトである必要はありません。小さなことからコツコツと始めることが大切です。例えば、

  • 職場での節電、節水
  • 廃棄物の削減、リサイクル
  • 環境に配慮した製品・サービスの開発
  • 地域社会との連携
  • 従業員のSDGsへの意識向上

など、できることから始めてみましょう。

私たちFrankPRの取り組み:「三方良し」の精神で

私たちFrankPRは、「三者に喜びをもたらす事業でwin-win-winを実現~現地も日本も事業者も~」という理念のもと、SDGsの達成に貢献する事業を展開しています。「おおさかATCグリーンエコプラザ」での活動もその一環です。私たちは、地域社会との共生、環境負荷の低減、そして持続可能な経済成長、この三つのバランスを大切にしながら、事業活動を行っています。

結論:持続可能な未来を、共に創造していく

COP29アゼルバイジャンで展示されたサステナブルカーペットは、私たちにSDGsの重要性を改めて認識させてくれました。環境問題への意識を高め、具体的な行動を起こすこと、そして文化や伝統を尊重しながら、持続可能な社会を創造していくこと。それが、私たち企業の使命です。

「脱炭素とSDGsの知恵袋」は、これからも最新の情報を発信し、企業のSDGs活動をサポートしていきます。共に学び、共に成長し、持続可能な未来を創造していきましょう。

SDGsの知恵袋編集部 菊尾

ファッション業界として史上初の外務省ジャパンSDGsアワードを受賞した株式会社FrankPRのスタッフです。2024年現在、日本で5社しかいない外務省と環境省のSDGsアワード受賞社長である松尾真希から直接学んできた人材不足や資金不足でもできる経営実践型の脱炭素やサステナビリティの知識を生かしてお役に立てる記事を執筆してまいります。

その他のSDGsニュース考察記事