気候変動対策の緊急性!世界のリーダーが1.5℃目標達成への課題を議論

1.今回解説する脱炭素・SDGsニュース:Climate Week NYC Panel: What Can the World Do About 1.5C?

SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
今日は下記のSDGsニュース記事について考察と意見をお伝えします。

ニューヨークで開催された気候週間NYCにおいて、世界のリーダーたちが、1.5℃目標達成に向けた課題について議論しました。世界気象機関事務局長やロレアルグループの企業責任責任者、ノルウェーとアイルランドの大臣らが、気候変動対策の現状と未来への展望を語りました。特に、スコープ3排出量の削減や、炭素税の効果などが注目されました。

2.ニュースの要約:1.5℃目標達成への課題

ニューヨークの気候週間で、リーダーたちが1.5℃目標達成に向けた課題を議論しました。重要なポイントは、データの重要性、スコープ3の排出量削減、化石燃料生産と気候対策の両立、そしてアイルランドの炭素税の効果です。各国のリーダーは、科学に基づく行動の必要性と、国民の合意を高めることの重要性を強調しました。

3.SDGsニュースの主な要点:気候変動対策の緊急性

  • ニューヨークの気候週間で、専門家と政治家が1.5℃目標達成への道筋について議論した。
  • 世界気象機関事務局長は、様々な気候指標が新たな記録を樹立しており、気候変動対策の緊急性を訴えた。
  • ロレアルグループの企業責任責任者は、スコープ3排出量の削減の重要性と、自社の取り組みを紹介した。
  • ノルウェー外務大臣は、炭素削減のリーダーとしての立場と、ガス生産・輸出産業の両立について説明した。
  • アイルランド環境大臣は、気候変動対策への国民の合意レベルは上昇傾向にあり、炭素税が効果を上げていると述べた。

4.「SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見

【SDGsニュース解説】気候変動の危機!1.5℃目標達成への挑戦、世界のリーダーは何を語る?

こんにちは!脱炭素とSDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
今回は、ニューヨークで開かれた「気候週間NYC」のイベントについて、レポートしたいと思います!
このイベントには、世界中から 気候変動 の専門家や政治家、企業のリーダーたちが集まり、 1.5℃目標 の達成に向けた熱い議論が交わされました。
「1.5℃目標って、よく聞くけど、改めてどんな内容だっけ?」という方もいるかもしれません。簡単に言うと、産業革命前と比べて、世界の平均気温上昇を1.5℃に抑えようという国際的な目標です。
たった1.5℃?と思うかもしれませんが、この目標を達成できなければ、地球環境に深刻な影響が出ると言われているんです。

気候変動の現状と課題:世界気象機関の警告

イベントでは、まず世界気象機関(WMO)の事務局長、セレステ・サウロ教授が、世界の 気候変動 の現状について説明してくれました。
サウロ教授によると、世界の平均気温はすでに産業革命前から約1.2℃上昇していて、このままでは2100年には最大4.4℃も上昇する可能性があるそうです!
世界の平均気温が4.4℃上昇したら…想像するだけでも恐ろしいですよね。豪雨や干ばつなどの異常気象がさらに激しくなり、海面も上昇して、多くの島国が水没の危機にさらされるかもしれません。
「気候変動は、もはや遠い未来の話じゃない。今、まさに私たちの目の前で起こっている現実の問題なんだ。」というサウロ教授の言葉が、心に深く響きました。

企業の取り組み事例:ロレアルの挑戦とCO2削減

イベントでは、企業の 気候変動対策 の事例も紹介されました。
フランスの化粧品会社、ロレアルグループの取り組みは、私たちにも参考になる点がたくさんありました。
ロレアルは、なんと4000人もの科学者の力を結集して、環境に優しい 持続可能な製品 の開発に取り組んでいるそうです!
特に力を入れているのが、 スコープ3排出量 の削減です。スコープ3とは、企業活動に伴うサプライチェーン全体で排出される温室効果ガスのこと。
ロレアルでは、製品の容器を リサイクル できる素材に変更したり、詰め替え用ボトルを販売したりすることで、CO2排出量を削減する努力をしているそうです。
私たちの会社でも、バングラデシュで製造した革製品ブランド「ラファエロ」のレザーは、製造工程で太陽光発電を活用することで、CO2排出量を80%削減することに成功しています。これも、スコープ3排出量削減への取り組みの一環です。

ノルウェーのジレンマ:化石燃料と脱炭素の両立

ノルウェー は再生可能エネルギーの導入が進んでいて、 脱炭素 先進国として知られていますよね。
でも実は、ノルウェーは石油や天然ガスの主要な輸出国でもあるんです。
「化石燃料を輸出していて、本当に脱炭素に取り組んでいると言えるの?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。
イベントで、ノルウェー外務大臣のエスペン・バルト・エイデ氏は、この点について、「ノルウェーは 炭素回収・貯留(CCS) 技術に投資することで、CO2排出量を削減しながら経済成長も両立させられると考えている」と説明していました。
CCSとは、工場や発電所から排出されるCO2を回収して地中に貯留する技術のこと。ノルウェーは、CCS技術の実用化に積極的に取り組んでいるんですね。

アイルランドの成功事例:炭素税で社会貢献

アイルランド炭素税 を導入することで、CO2の排出量削減に成功している国です。
炭素税とは、化石燃料を使う際に、CO2排出量に応じて課税される税金のこと。炭素税によって、企業や消費者はCO2排出量を減らそうという意識がより高まります。
アイルランドの環境大臣、イーモン・ライアン氏によると、炭素税で得られた税収は、なんと社会福祉や気候変動対策に活用されているそうです。
炭素税は、CO2削減だけでなく、社会貢献にも繋がるんですね!素晴らしい取り組みだと思います。

松尾真希社長の知見:SDGsは「自分ごと化」が重要

私たちの会社の代表、松尾真希は、SDGsへの取り組みは「自分ごと化」することが大切だと考えています。
松尾は、ハワイ大学大学院でSDGsの前身であるMDGsを学び、帰国後、日本でSDGsを広めようと活動を始めました。当時はまだSDGsという言葉を知っている人はほとんどいませんでしたが、諦めずに活動を続け、革製品ブランド「ラファエロ」での取り組みが評価され、第6回ジャパンSDGsアワードで外務大臣賞を受賞しました。
松尾自身も、父親が50代で亡くなり、母親が手に職をつけて働くことで大学進学を支えてもらった経験から、女性が経済的に自立することの大切さを実感しているそうです。
だからこそ、「ラファエロ」では、バングラデシュの女性たちの雇用創出や、日本のシングルマザーの支援など、女性が活躍できる社会の実現に力を入れているんです。

SDGsは「宝探し」:身近な取り組みの重要性

松尾は、SDGsを「宝探し」のようなものだと表現しています。
SDGsの17の目標は、一見すると難しそうに思えるかもしれません。
でも、よく見てみると、私たちの身近なところに、たくさんの「宝」が隠されているんです。
例えば、

  • 社内の無駄をなくすことで、コスト削減と環境負荷低減の両方が実現できる
  • 従業員の健康に配慮することで、生産性向上や離職率低下につながる
  • 地域社会に貢献することで、企業イメージ向上や新たなビジネスチャンスの創出に繋がる

といった「宝」が、私たちの周りにはたくさん眠っているんです。
これらの「宝」を見つけ出し、磨き上げていくことが、SDGs達成への近道であり、ひいては企業の持続的な成長にもつながる、と松尾は考えています。

まとめ:持続可能な未来に向けて

気候変動対策は、世界全体で取り組むべき喫緊の課題です。
「気候週間NYC」での議論は、私たちに改めてその urgency を認識させてくれました。
「1.5℃目標」の達成は容易ではありませんが、世界のリーダーたちの話を聞き、私たちFrankPRも、企業として、社会の一員として、より一層SDGsへの貢献に力を入れていかなければならないと感じました。
この記事が、皆さんのSDGsへの意識を高めるきっかけになれば幸いです。
私たちと一緒に、持続可能な未来に向けて、一歩ずつ進んでいきましょう!

SDGsの知恵袋編集部 菊尾

ファッション業界として史上初の外務省ジャパンSDGsアワードを受賞した株式会社FrankPRのスタッフです。2024年現在、日本で5社しかいない外務省と環境省のSDGsアワード受賞社長である松尾真希から直接学んできた人材不足や資金不足でもできる経営実践型の脱炭素やサステナビリティの知識を生かしてお役に立てる記事を執筆してまいります。

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