SDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
今日も下記の最新の脱炭素やSDGsのニュース記事について考察と意見をお伝えします。
中国は、2030年までに温室効果ガス排出量をピークにする目標の達成に向け、新たな炭素排出規制を導入します。26~30年の5カ年計画期間に「二重管理」制度を施行し、経済成長と結び付けていた従来の措置から、総排出量規制へと重点を移行します。環境保護団体は、気候変動目標と経済成長を切り離す動きとして、今回の規制を歓迎しています。
Contents
今回解説する脱炭素・SDGsニュース:中国、新たな炭素排出規制を計画 30年排出量ピーク目指す
ニュースの内容
中国国務院は2030年までに温室効果ガス排出量をピークにする目標に向け、新たな炭素排出規制を計画している。26-30年の5カ年計画では「二重管理」制度を導入し、重点産業として電力、鉄鋼、金属などを定め、排出量算出の仕組みを2025年までに改善することを求めている。環境保護団体はこの動きを歓迎している。
SDGsニュースの主な要点
• 中国国務院は、2030年までに温室効果ガス排出量をピークにする目標達成に向け、新たな炭素排出規制を計画していると発表した。
• 計画では、26~30年の5カ年計画期間に「二重管理」制度を施行する。
• 従来の経済成長と結びついた目標設定から、総排出量規制へと重点が移行する。
• 環境保護団体グリーンピースは、気候変動目標と経済成長の切り離しに向けた一歩として、今回の動きを歓迎している。
• 中国は30年以降に排出量削減の指針となる厳格な排出上限を初めて設定することになる。
• 炭素排出を巡る収支計画は中国の地方政府が作成し、収支の仕組みは25年末までに試行される予定。
• 電力、鉄鋼、金属、建材、石油化学などの産業を重点分野と定め、炭素排出量を算出する仕組みを2025年までに改善することも求めている。
• 炭素排出枠は国の経済社会発展計画に組み込まれる。
「SDGsの知恵袋の編集部」の考察と意見
脱炭素とSDGsの知恵袋編集部の菊尾です。
今日は、中国の 脱炭素化 に向けた新たな取り組みについて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
中国国務院(内閣に相当)は、2030年までに温室効果ガスの排出量をピークに抑えるという目標の達成に向け、新たな 炭素排出規制 を計画していると発表しました。
このニュース、皆さんも耳にされたかもしれませんね。
実は、中国はこれまで、経済成長を優先するあまり、 環境保護 の取り組みが遅れていると国際社会から批判されてきました。
しかし近年、深刻化する大気汚染や気候変動の影響を深刻に受け止め、 脱炭素化 に舵を切っています。
2020年9月には、習近平国家主席が国連総会で、2060年までに カーボンニュートラル (温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする)を実現すると宣言し、世界を驚かせました。
今回の新たな炭素排出規制は、この目標達成に向けた具体的な取り組みの一つと言えるでしょう。
具体的には、2026年から2030年までの5カ年計画期間に「二重管理」制度を施行し、従来の経済成長と結び付けていた目標設定から、総排出量規制へと重点を移行するとのことです。
つまり、これまでのように、経済成長に合わせて排出量が増えていくのを容認するのではなく、排出量そのものに上限を設けることで、より積極的に削減を進めていく姿勢を示したと言えるでしょう。
この動きに対して、環境保護団体グリーンピースは、「気候変動目標と経済成長の切り離しに向けた一歩」として歓迎の意を示しています。
確かに、経済成長を犠牲にすることなく、環境保護を進めていくことは、持続可能な社会の実現に向けて非常に重要な課題です。
中国の新たな取り組みが、他の国々にも良い影響を与え、地球全体の脱炭素化を加速させることを期待したいですね。
企業のSDGsへの取り組みについて
ところで皆さん、企業におけるSDGsの取り組み状況についてご存知ですか?
帝国データバンクの調査によると、中小企業の約半数は、資金不足や人材不足などを理由にSDGsへの取り組みが進んでいないという結果が出ています。
一方で、SDGsに取り組んでいる企業の約7割は、その効果を実感しているという調査結果もあります。
SDGsへの取り組みは、企業にとって新たなビジネスチャンスの創出や、企業価値の向上、優秀な人材の確保など、様々なメリットをもたらす可能性を秘めていると言えるでしょう。
私たちFrankPRの取り組み
私たち株式会社FrankPRは、バングラデシュで製造した革製品ブランド「ラファエロ」を通じて、SDGsの達成に貢献しています。
私たちは、
- 女性の雇用創出と経済的自立支援
- 障がい者雇用の推進
- 環境に配慮した素材の利用
- 教育支援への寄付
など、様々な活動を行っています。
これらの活動が評価され、第6回ジャパンSDGsアワードでは外務大臣賞、第9回グッドライフアワードでは環境と福祉賞を受賞しました。
私たちは、今後も事業を通じて、社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。
今回の中国のニュースは、私たち企業にとっても、改めてSDGsの重要性を認識し、自社の取り組みを見直す良い機会になるのではないでしょうか。
環境保護と経済成長の両立は、決して容易な道ではありません。
しかし、企業が積極的にSDGsに取り組むことで、新たなイノベーションが生まれ、より良い未来を創造していくことができると信じています。
この記事が、少しでも皆さんのSDGsへの理解を深めるきっかけになれば幸いです。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!