こんな人にオススメです
- 日本のエネルギー自給や資源問題に関心がある方
- 電気自動車(EV)や最新技術と環境の関係を知りたい方
- 脱炭素社会に向けた日本の新しい挑戦を応援したい方
- 海洋資源の活用がSDGsにどう貢献するのか興味がある方
日本の南の端、南鳥島でいよいよ歴史的なプロジェクトが動き出します。私たちのスマートフォンや電気自動車に欠かせない「レアアース」を、水深6,000メートルの海底から引き上げる世界初の試みが始まります!
最新のSDGsニュース:1月から南鳥島沖レアアースの試掘開始 世界初の試み
https://www.sankei.com/article/20251223-4A4NUB2NWBPJPO4SKAFJDGD4HY
SDGsニュースの要約
東京都小笠原村の南鳥島沖において、2026年1月からレアアース泥の試掘が開始されます。これは内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)によるもので、水深約6,000メートルの海底から資源を引き上げる世界初の挑戦です。現在、ハイテク製品に不可欠なレアアースの生産シェアは中国が圧倒的ですが、この自国資源の開発が成功すれば、特定の国への依存を脱却し、日本の産業競争力や安全保障を強化する大きな一歩となります。探査船「ちきゅう」を用いたこの作業は、将来の大量採掘に向けた経済性評価のための重要なステップとなります。
SDGsニュースのポイント
- 世界初の深海採掘に挑戦:水深6,000メートルという超深海からレアアース泥を引き上げる、類を見ない試みです。
- 脱中国依存の切り札:中国が経済的威圧の武器として利用するレアアースの「脱中国化」は、日本の喫緊の課題です。
- 「夢の泥」が眠る海:南鳥島周辺には、世界需要の数百年分とも言われる膨大なレアアースが埋蔵されている可能性があります。
- 揚泥管による新システム:船から下ろした管で、海水と混ぜて軟らかくした泥を水流に乗せて引き上げる仕組みです。
- クリーンな資源の可能性:陸上のレアアースと異なり、放射性物質がほぼ含まれていないため、対策コストや環境負荷を抑えられる期待があります。
- 重希土類が豊富:特に希少価値が高く、電気自動車(EV)のモーター等に必須な「重希土類」が多く含まれています。
- 探査船「ちきゅう」の出動:2026年1月11日から約20日間の海上作業で、揚泥試験の成果を実戦投入します。
- 2027年には実証段階へ:今回の試掘を経て、2027年2月からは1日350トンを採掘する大規模システムの実証へ移行する予定です。
- 威嚇行動への危機感:現場海域では他国海軍による航行も確認されており、日本のEEZ内での資源管理は安全保障上も極めて重要です。
SDGsニュースを考察
皆さん、こんにちは。編集長の日野です。今回のニュースは、日本の未来を左右するかもしれない、本当にワクワクする挑戦ですね!
「レアアース」と聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、実は私たちの生活に欠かせない再生可能エネルギーや電気自動車(EV)を支える心臓部のような存在なんです。これまでは海外からの輸入に頼り切りでしたが、もし日本の海から安定して採ることができれば、カーボンニュートラルへの道のりがぐっと確かなものになります。
ここで、このプロジェクトがSDGsの視点でなぜ重要なのか、身近な例えを交えて考えてみましょう。
1. 資源の安定確保と「つくる責任 つかう責任」
レアアースは、エネルギー効率を最大限に高めるために必要な「スパイス」のようなものです。自国でクリーンな資源を確保することは、持続可能な産業の土台を作ること(目標9)に直結します。また、放射性物質を含まない「きれいな資源」を開発することは、環境負荷を抑えたサーキュラーエコノミーの実現にも寄与するでしょう。
2. 気候変動対策のスピードアップ
太陽光発電や風力発電の設備にもレアアースは使われています。日本国内で資源を調達できれば、輸送に伴うスコープ3(サプライチェーン全体)の温室効果ガス排出量も削減できるかもしれません。これは地球温暖化対策において非常に大きな意味を持ちます。
3. 海洋保全とのバランス
もちろん、深海の泥を掘るとなれば生物多様性への影響も気になりますね。世界初の試みだからこそ、環境への影響を最小限に抑えながら進める「日本らしい丁寧な技術」が試されています。
私たちにできること
「深海の話なんて、自分には関係ないかな」と思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。このニュースをきっかけに、今日からこんなアクションを始めてみませんか?
- 家電やガジェットを長く大切に使う:レアアースは貴重な資源です。一つ一つの製品を大切に使うことが、究極の資源保護につながります。
- 「都市鉱山」への協力:使い終わったスマホやPCを正しくリサイクルに出しましょう。これも立派な資源効率を高める行動です。
- エシカルな製品選びを意識する:サステナブル消費を心がけ、環境配慮型の製品を応援することで、資源の価値を正しく評価する社会を作れます。
日本の深い海の底にある「夢の泥」が、私たちの未来を明るく照らす。そんな日を楽しみに、まずは身近なエシカル消費から意識を変えていきたいですね。
皆さんは、この日本の大きな挑戦についてどう思われましたか?一緒に見守っていきましょう!
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